喜神・忌神とは
命式の中に「食神」や「印綬」、「正財」や「正官」がある。
そのような命式は良い命式。
四柱推命の流派の中には、このような鑑定をする場合があるようです。
けれど実は、命式の中に「食神」や「正財」があるのは良いとは限りません。
「食神はあるけどあまり運が良いと感じない」
「正財があるのに、いつもお金に困っている」
「印綬があるのに勉強が嫌い、苦手」
このような場合もあるんです。
つまり、「食神」でも、良い食神と悪い食神があるんです。
同じように、「正財」でも良い正財と悪い正財がありますし、「印綬」でも良い印綬と悪い印綬があります。
「食神」「正財」「印綬」があるから良い命式、とはならないんですね。
この「良い」「悪い」を、中国式四柱推命では「喜神(きしん)」「忌神(いまがみ)」と言います。
「命式に印綬があるけれど、忌神の印綬(悪い印綬)なのであまり良い作用はしない」
といったように鑑定していきます。
喜神の印綬でも、その印綬が弱ければあまり良さを発揮することが出来ません。
「喜神の印綬があるけれど、とても弱い印綬なので『印綬の良い面』はなかなか発揮出来ない」
といった鑑定をします。
このように、『命式に「食神」「正財」「印綬」があるから良い』と、単純に鑑定することは出来ないのです。
逆に、「命式に劫財や偏印があるのはあまり良くない」といった鑑定をする場合もあるようですが、これも上記と同じです。
劫財でも、良い劫財と悪い劫財があります。
偏印でも、良い偏印と悪い偏印があります。
また、それぞれの強さ・弱さも考慮していきます。
ですので、「劫財があるから悪い」「偏印があるから悪い」という事ではありません。
良い働きをする「劫財」「偏印」もあるんです。
自分の命式にあるそれぞれの通変星が良い働きをしているのか、悪い働きをしているのか、それが強いのか弱いのかまできちんと読み取ることが重要になってきます。
喜神・忌神は年運や大運で変わって来る
どの通変星にも、「良い・悪い」はあります。
命式に出ている通変星の種類だけで、どれが良くてどれが悪い、という単純な判断は出来ません。
また、「喜神」「忌神」は人によってさまざまですし、大運・年運によってもその強さ・弱さは変わってきます。
大運・年運によっては弱かった喜神が強まって運気が高まったり、逆に忌神が強まってしまって運気が下がったりします。
中国式四柱推命では、この「喜神」「忌神」をきちんと考慮し、詳細な鑑定をしていきます。
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