タロットカードの悪いイメージを払拭するために、世間一般にあまり良いイメージを持たれていないであろうカードについて解説していこうと思います。
今回はタロットカードの大アルカナカード、15番目の「悪魔」について書いてみようと思います。
↑これが「悪魔」のカードです。
確かに……絵柄だけを見るとちょっと怖いですね。
羽の生えた悪魔と、鎖でつながれた人間がいます。
けれどこのカードも、あくまでシンボルとして表現されているだけで、本物の悪魔だったり悪いことが起きるということではありません。
大アルカナカードの悪魔の主な意味は、
【正位置】
束縛、執着、腐れ縁、エゴ、断ち切れない、苦しむ、逃げられない、甘い罠、狭い世界
【逆位置】
執着から解放される、断ち切れる、自由になる、視野が広がる、逃れる
などです。
確かに正位置は、あまり良い意味はありません。
悪魔は、「欲」や「エゴ」「執着」など「心の弱さ」を表しています。
けれどそれは、大なり小なり誰の心の中にもあるものです。無い方が良いとは思いますが、人間である以上完全に無くすことは出来ません。
誰の心の中にもあるものですから、決して怖いものではないのです。
そして絵柄をよく見ていただくと分かると思うのですが、人間につながれた鎖は、よく見るとゆるっゆるなんですよね。
つまり、いつでもその鎖を首から外して逃げ出すことが出来るんです。
心の弱さも同じ。
エゴや執着、欲や甘い誘いなど、それに気づけばそこから自分で抜け出すことが出来ます。
それを示してくれるのが、この「悪魔」のカードなのです。
悪魔のカードの逆位置は、そういった「心の弱さ」を断ち切り、執着を捨て、視野が広がることを意味しています。
とても良い意味になるんですよ。
ぱっと見は恐いかもしれませんが、これも「心の弱さ」というものを「悪魔」というシンボルで表現しているだけですので、全く怖いものではありません。
悪魔のカードが出たら、自分や質問者の心の弱さに、そっと寄り添ってあげて下さいね。